オフィスビル

電通本社ビル(カレッタ汐留)

ジャン・ヌーヴェルが設計を手がけた、湾曲したファサードが特徴の汐留のタワー。

電通本社ビル(カレッタ汐留)
写真: Jmho / CC0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
港区
竣工
2002年
階数
地上48階
高さ
213m
設計
ジャン・ヌーヴェル

汐留という街のランドマーク

東京・港区東新橋。JR新橋駅の南側に広がるこのエリアは、2000年代初頭にかけて大規模な都市再開発が進んだ地区として知られる。その一角に2002年竣工した電通本社ビル(カレッタ汐留)は、地上48階・高さ213mという規模で、汐留エリアを象徴する超高層ビルのひとつとなっている。

設計を手がけたのは建築家のジャン・ヌーヴェルだ。ガラスカーテンウォールを多用した外観は、光の角度や天候によって表情を変えるとされ、都市のなかで静かな存在感を放つ。単なるオフィスの容れ物としてではなく、建築そのものが街の景観を構成する要素として機能しているように感じられる。地上からその頂部を見上げると、空へ向かって均整よく積み上がる姿は、汐留エリアの再開発が生み出した都市風景の一部として自然に溶け込んでいる。

再開発の文脈のなかで

汐留地区は、かつて貨物駅として機能していた土地が長年にわたり利用されないまま残っていた場所として知られる。その広大な跡地を舞台に、2000年代前後から複数の高層ビルが集中的に建設された。電通本社ビルはそうした開発の流れのなかで生まれた建物のひとつであり、地上48階という階数は当時の東京においても際立った規模であった。

オフィスビルとしての機能を主軸に据えながら、これだけの高さと設計の質を持つ建物が都心に登場したことは、汐留エリア全体の性格を形成するうえで一定の役割を果たしてきたと言われる。単一の建物が街のイメージに与える影響として、興味深いケースのひとつといえるだろう。

通りから眺めると、周辺に並ぶほかの高層ビル群とともに、ひとつの都市的なスカイラインを形成しているのがわかる。新橋から汐留にかけて歩くとき、この一帯が短期間でこれほど大きく姿を変えたのだという事実が、ビルの存在を通じて改めて実感される。

まとめ

電通本社ビル(カレッタ汐留)は、2002年という竣工年、213mという高さ、そしてジャン・ヌーヴェルによる設計という要素が重なった、汐留再開発を語るうえで外せない建物だ。港区東新橋という立地において、このビルは都市の変化を記録する一種の指標として、街歩きの視点からも見応えがある。高層建築に関心を持つ人であれば、その外観をじっくり眺めるだけでも、足を向ける価値があるのではないだろうか。

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参考・出典

  • Wikipedia『東京都の超高層建築物・構築物の一覧』(要最終確認)