高速道路

横浜ベイブリッジ

1989年9月開通、全長860mの3径間連続斜張橋。海面から175mの主塔と55mの桁下高を持ち、上層に首都高速湾岸線・下層に国道357号を収める。横浜港の入口を跨ぐ「YとH」のシルエットが横浜のシンボルとして定着している。

横浜ベイブリッジ
写真: Syced / CC0 (Wikimedia Commons)

YとHが横浜港の空に立つ

横浜ベイブリッジは1989年(平成元年)9月27日に開通した、全長860メートルの3径間連続斜張橋だ。横浜港の入口部を横断し、本牧ふ頭(横浜市中区)と大黒ふ頭(横浜市鶴見区)を直結する。2本の主塔は頂部が海面から175メートルに達し、桁下には55メートルのクリアランスを確保している。横浜港に寄港する大型コンテナ船が橋の下を問題なく通航できる高さだ。中央支間は460メートルで、各主塔から前後2面にケーブルを扇状に展張する2面吊りの形式を採る。

主塔の横断面はアルファベットの「Y」と「H」——横浜(Yokohama)と港(Harbor)の頭文字——に見えるよう設計されている。橋梁デザイナーの大野美代子が手掛けたとされるこの意匠は、橋そのものに横浜の名を刻む仕掛けだ。橋の断面は2層構造で、上層に首都高速湾岸線、下層に国道357号を収め、全幅は29.25メートルに及ぶ。有料の高速道路と無料の一般国道を一本の橋に重ねた複合利用は、港湾物流と一般交通の双方をひとつの構造物で処理する当時の日本の土木設計が示した解だった。

横浜港国際化を支えた物流の架け橋

開通した1989年は、横浜港がコンテナ貨物の取扱量を急速に増やし、国際貿易港としての地位を高めていた時期にあたる。本牧ふ頭と大黒ふ頭のあいだに直結ルートが生まれたことで、港内を往来する大型トラックの走行距離が大幅に短縮された。上層の首都高速湾岸線は東京湾岸に沿った広域ネットワークの一部として横浜港エリアと首都圏を結び、大型貨物の幹線物流を支える。下層の国道357号は無料で通行でき、一般の乗用車や観光客も同じ橋を渡ることができる。

橋本体に歩道は設けられていないが、大黒ふ頭周辺から橋の全景を見渡せる場所がある。夕暮れ時に空を背景にシルエットを描く2本の主塔と広がるケーブル群は、横浜港を代表する景色のひとつとして定着した。夜間には照明が点灯し、海面に反射する光の帯が斜張橋の構造美をいっそう際立たせる。

まとめ

1989年開通・全長860メートルの横浜ベイブリッジは、主塔高175メートル・桁下高55メートルの3径間連続斜張橋として横浜港の物流と都市交通を支えてきた。「Y」と「H」の主塔シルエットは横浜の港湾都市としての顔を形づくり、完成から35年以上が経った今もみなとみらいのビル群と並んで横浜のランドスケープを構成している。

大黒ふ頭側から橋を眺めながらコンテナ船の通航を待つのも、横浜港ならではの時間の過ごし方だ。首都高速湾岸線で東京方面と連絡するこのルートを、国道357号の下層からぜひ体感してほしい。横浜・みなとみらい周辺への宿泊をお探しなら楽天トラベルもご活用ください。

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参考・出典

  • 首都高速道路「横浜ベイブリッジ 概要」https://www.shutoko.jp/fun/lightup/baybridge/overview/
  • 日本橋梁建設協会「橋がつなぐみんなの未来 横浜ベイブリッジ」https://www.jasbc.or.jp/routepress21st/rp21st-13-02.php
  • 国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所 https://www.ktr.mlit.go.jp/yokohama/yokokoku_index043.html
  • 大成建設「首都高速道路 高速湾岸線 横浜ベイブリッジ」https://www.taisei.co.jp/works/50226.html

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