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リニア中央新幹線

超電導磁気浮上方式で品川〜名古屋286キロを最速40分で結ぶ計画の新幹線。最高速度は505キロ、路線の約86%がトンネル区間で、南アルプスを深さ約1400メートルのトンネルで貫く。JR東海が整備を進め、静岡工区の着工容認(2026年7月)を経て品川〜名古屋間の開業は2036年以降の見通し。

リニア中央新幹線
写真: Benlisquare / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

地下40メートルから南アルプスを貫く路線

品川駅の地下約40メートル、東海道新幹線ホームの真下にリニア中央新幹線のホームが建設されている。超電導磁気浮上方式(超電導リニア)を採用するこの新幹線は、最高速度505キロメートル毎時を誇り、品川〜名古屋間286キロメートルを最速40分で結ぶ計画だ。品川から大阪までの総延長は438キロメートルで、JR東海が整備主体として建設を進めている。開業後の品川〜名古屋間の所要時間は、現行の東海道新幹線「のぞみ」の約90分から40分へと大幅に短縮される。

路線の約86パーセントはトンネル区間で構成されており、なかでも最大の難所が南アルプスを貫く区間だ。山頂部からの深さが約1400メートルに達する南アルプストンネルは、岩盤の地圧が大きく、前例のない難工事となっている。品川〜名古屋の沿線には神奈川・山梨・長野・岐阜の各県に中間駅が設けられる計画で、品川駅から深く潜った列車は地下・山岳トンネルを走り抜けて名古屋へ至る。

静岡工区の難関と2036年以降の開業見通し

リニア中央新幹線の建設を長年にわたって停滞させてきたのが静岡県内の工区問題だ。南アルプストンネルの静岡県区間では、工事に伴う大井川の流量減少や生態系への影響をめぐって静岡県とJR東海の協議が続いた。2026年7月、静岡県知事が着工を容認する意向を正式に表明し、全線着工に向けて大きく前進した。

しかし南アルプストンネルの掘削には完了まで10年以上かかるとされており、品川〜名古屋間の開業は最短でも2036年以降の見通しだ。当初計画の2027年開業から約10年の遅れとなる。名古屋以西・大阪方面への延伸はさらに後の時期となり、全線開業にはより長い年月が必要とされる。

まとめ

品川〜名古屋286キロを最速40分・最高速度505キロで結ぶリニア中央新幹線は、超電導磁気浮上という先端技術と南アルプスを貫く大深度トンネルを組み合わせた、戦後最大級の交通インフラ工事だ。2026年7月の静岡工区着工容認を経て全線着工は現実に近づいたが、開業は2036年以降という長い道のりが続く。路線の86%が地下を走る「見えない新幹線」の建設現場を想像しながら品川駅の地下ホームを訪れると、この巨大プロジェクトの規模をわずかに感じ取れる。

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参考・出典

  • 国土交通省「鉄道:リニア中央新幹線について」https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_tk9_000035.html
  • nippon.com「リニア中央新幹線、全線着工へ 品川〜名古屋が最速40分、開業は早くて2036年」https://www.nippon.com/ja/japan-data/h02838/
  • 日本経済新聞「リニア全線着工へ、静岡知事が容認 品川―名古屋の開業は2036年以降」https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC026Q00S6A700C2000000/
  • 品川区「リニア中央新幹線(品川・名古屋間)について」https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kankyo/kankyo-toshiseibi/riniashinkansenn/index.html

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