オフィスビル

東急プラザ表参道原宿

2012年4月竣工。表参道と明治通りが交差する角地に立つ地上7階・地下2階の複合商業施設。中村拓志(NAP建築設計事務所)が設計した鏡面エントランスと屋上おもはらの森が、原宿の街並みに新たな層を加えた。

東急プラザ表参道原宿
写真: Hiroshi Nakamura & NAP / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)
用途
オフィスビル
エリア
渋谷区
竣工
2012年
階数
地上7階/地下2階
延床面積
約11,855㎡
開発
東急不動産
設計
中村拓志 / NAP建築設計事務所

交差点の角を包む、鏡面の万華鏡

東京都渋谷区神宮前4丁目。表参道と明治通りが交わる角の一画に、東急プラザ表参道原宿は立つ。2012年4月に竣工・開業したこの商業施設は、地上7階・地下2階、延床面積約1万1855平方メートル。設計を手がけたのは中村拓志(NAP建築設計事務所)で、施工は竹中工務店だ。

建物でまず目を引くのは、エントランス部分を覆い尽くす鏡面パネルだ。ファサードの表面に取り付けられた多角形の鏡は、往来する人々の姿や空の青さ、対面する建物の断片を映し込みながら絶えず表情を変える。中に入ると、鏡面が連続する空間から一転、上方に向かって大きく開いた吹き抜けアトリウムへと誘われる。屋外の街の動きが内部空間に折り畳まれて入り込んでくるような感覚は、この建物ならではの体験だ。

おもはらの森と、原宿の街への応答

屋上には「おもはらの森」と名付けられたテラスがある。雑木と草花を組み合わせた緑地が空中に広がり、近隣の原宿・表参道の街並みを見下ろすことができる。都心の商業施設の屋上にこれほど自然に近い空間が設けられた例は少なく、鏡面エントランスと合わせて、建物の建築的個性を際立たせている。

この場所には2012年以前にも別の商業施設が建っていた。竣工した年、原宿・表参道エリアは商業施設の次世代型へのアップデートが相次いでいた時期であり、東急プラザもその文脈に位置づけられる。建物は東京メトロ千代田線の明治神宮前駅と地下街でつながっており、表参道駅からも徒歩圏内という好立地が、常時の人の流れを支えている。外壁素材や色彩が頻繁に入れ替わる原宿という街において、鏡面という素材の選択は「映す」ことで周囲と溶け合う建築的な応答とも読める。竹中工務店が施工を担い、商業施設として完成した2012年の開業は、交差点の角地に新たな定点をもたらした。

まとめ

東急プラザ表参道原宿は2012年竣工、地上7階・地下2階の複合商業施設だ。表参道と明治通りの交差点角地に立ち、中村拓志設計の鏡面エントランスと屋上おもはらの森が、原宿らしい個性を建築の言語で体現している。表参道から明治神宮前にかけて歩くなら、ファサードに映り込む街の表情をじっくり観察してみてほしい。

同エリアの建築に関心があれば、渋谷スクランブルスクエア(2019年竣工)も合わせて訪れたい。表参道・原宿周辺のホテル予約には楽天トラベルが便利だ。

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参考・出典

  • AFP BB News「東急プラザ表参道原宿」地上7階・地下2階・延床面積11,855㎡・2012年4月18日開業
  • 東急不動産プレスリリース(2012年4月16日)developer: 東急不動産 architect: 中村拓志/NAP建築設計事務所 施工: 竹中工務店

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